メンテナンス基礎知識

消耗品交換や機能保持の為のグリスアップなど日頃のメンテナンスは、あなたの快適なバイクライフや、バイクの寿命を伸ばす為に大切なポイントです。ここでは初心者でも可能な簡単なメンテナンスやプロに頼むべきポイントなどを紹介します。

まずは、初心者でも可能なメンテから

サビ取り

梅雨の湿気の多い時期や雨に濡れたまま放置してしまうと、ボルトやスポークなど驚くほど短期間でサビが発生します。面倒でも水分を拭き取り乾燥させることが重要です。サビてしまったら市販のサビ取り剤で除去しましょう。

灯火類の点検

ヘッドライトやテールランプ、ウインカーは、何の前兆もなく玉切れします。正しく作動しないと事故の原因になりますので乗る前にしっかり確認し、点灯しない場合は、玉切れ、スィッチ類の接触不良など原因を見極め、すぐに修理しましょう。

ケーブル類メンテナンス

アクセルワイヤーとクラッチワイヤーの動作確認。購入時より動作が渋くなった場合は、ワイヤー専用のグリスを注入しましょう。最悪の場合、出先でワイヤーが切れてしまうと操作不能となりますので、日頃の確認は重要です。

クーラント(冷却水)の補充

エンジンを冷却する為の重要な冷却水。リザーブタンクを確認して規定値を下回っていたら補充しましょう。減っているという事は、どこかから漏れている可能性がありますので定期的にしっかりチェックしましょう。

エアフィルター清掃

エアクリーナーの中にあるエアフィルター(エレメント)はエンジンに送る空気の汚れを取る役割をしています。これが汚れてくると始動性や燃費の悪化、エンストの原因などバイクの性能を落とす事になってしまいます。5000kmを目安に清掃、汚れがひどい場合は交換しましょう。

タイヤの空気圧点検

空気圧は意外と気づかずに走行してしまう場合が多く見られます。空気圧の低下は、燃費の悪化やタイヤを痛めますし、高すぎても接地面が減りグリップの低下などが起こります。走行フィーリングは驚くほど変わりますしバイクの性能を正しく引き出す為に空気圧はこまめに確認しましょう。適正値は説明書やスイングアーム、シート裏などに記載されています。異物が刺さっていないかも要チェック。

エンジンオイルの交換

エンジンオイルは血液に例えられる事があるほどエンジンの寿命に大きく影響する重要なポイントです。定期的な規定量の確認はもちろん、3000kmを目安に交換、フィルター交換は2回に1回交換、ドレンボルトのワッシャーは毎回交換したい。そんなに難しく無いので、ぜひ挑戦して欲しいが、自信の無い方はプロに任せましょう!

ここからは無理ぜず、プロに任せましょう!

タイヤ交換

タイヤにはチューブタイヤとチューブレスタイヤの2種類があります。交換目安は、タイヤサイドの△の点検マークの延長線上のスリップサインを確認します。サインが出ているとスリップしやすい状態になりコーナリングなどで転倒のリスクが高くなりす。スリップサインがわからない方は溝の深さが0.8mm以上ないと車検は受かりませんので、これを交換目安とするといいでしょう。またヒビが入ったり硬化してしまったものはすぐに交換しましょう。

ブレーキフルードのチェック

フルード残量が減る原因は主にブレーキパッドが減っている事による場合が多いです。パッドが減っていない場合は、漏れている可能性があります。劣化の可能性もありますので、2年毎には交換がおすすめです。

ブレーキパッド

キャリパーの隙間からブレーキパットの残量は容易に確認出来ますが、交換にはブレーキフルードエア抜きやキャリパーを外す必要がある物は決められたトルクで締め付けるなど、経験が必要になる作業です。安全面で重要な部品になりますので、自信の無い方は、迷わずプロにお願いしましょう。

チェーンメンテナンス

意外と忘れがちなのがチェーンの注油と張りの調整です。油が切れるとチェーンが錆び、スムーズに動かず、走り、燃費、ギアチェンジしにくいなどの原因になります。またチェーンの張りも調整が必要です。快適に走行するための重要な部品ですので、異音や振動を感じた時は即点検しましょう。

スパークプラグ交換

プラグは消耗品です。電極が徐々に減ったり、カーボンが溜まったりで火花が飛びにくくなり、エンストの原因になったりします。交換目安は5000km~10000km。比較的安価な商品ですので、1万kmに1回は交換しましょう。イリジウムなどのハイグレードなプラグは、燃焼効率アップも期待できます。

バッテリー交換

交換頻度2~3年と言われていますが、突然エンジンがかからなくなってから気付く場合が多い部品です。長い間乗っていなかった、セルの回りが鈍くなった、頻繁に充電しなければいけないなどの場合は、新品に交換するのがいいでしょう。経験豊富な方は押し掛けでエンジンをかける事が出来ますが、電装系に負担がかかり壊れてしまう場合もありますでの、押し掛けは緊急の時のみにしましょう。